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死んだらどうなるのか?――死生観をめぐる6つの哲学

死んだらどうなるのか?――死生観をめぐる6つの哲学

伊佐敷隆弘

亜紀書房 / 20190920

累計読者数3
平均ハイライト数 20件/人
star総合評価 52/100
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この本について

死について考えようとすると、途端に「正解がない世界」に放り出されたような感覚になります。誰かに相談できるテーマでもないし、かといって放置すると、ときどき夜道で後ろを振り返るような落ち着かなさが残る。僕自身、親の老いや自分の年齢を意識する場面が増えてきて、このモヤモヤをどう扱えばいいのかずっと迷っていました。 この本がよかったのは、「死後はどうなるのか」をひとつの答えにまとめようとせず、歴史や文化の層をそのまま見せてくれるところです。たとえば、細胞の入れ替わりから「身体は常に外界とつながっている」という視点が出てくると、死を“断絶”ではなく“連続の途中”として捉える感覚がほんの少し育ちます。あるいは、クリスマスや盆が、もともと別の宗教習慣の上に積み重なってきたと知ると、自分の中に混在している死生観も「それでいいんだ」と思えてきます。父の死を通して「次は自分の番だ」と気づく井上靖の一節のように、誰しも一度は立ち止まるあの瞬間について、無理に慰めず、静かに寄り添ってくれるのもありがたいです。 ひとつの宗教観を押しつけるのではなく、六つの考え方を“並列で”見せてくれるので、自分がどの考え方に落ち着きやすいのかが自然とわかります。「自然に還る感覚に惹かれるのか」「子孫の命の中に続いていくと思いたいのか」「完全な消滅のほうがしっくりくるのか」。どれを選んでもいいし、選ばなくてもいい。そういう余白を残してくれる本です。 自分の死生観を言葉にできず、心のどこかでずっと引っかかっている人に静かに効く一冊だと思います。

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出版社による紹介

あなたはどの「死後」を望みますか? だれもが悩む問題「死後はどうなる?」を宗教・哲学、AIについての議論を横断しながら対話形式で探究する。 宗教と哲学の知見を駆使して古今東西の6つの死生観を検討した先に、答えはみつかるか。 【本書で検討する6つの死生観】 1 他の人間や動物に生まれ変わる。 2 別の世界で永遠に生き続ける。 3 すぐそばで子孫を見守る。 4 子孫の命の中に生き続ける。 5 自然の中に還る。 6 完全に消滅する。
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