
ユーザーの「心の声」を聴く技術 ~ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策
奥泉 直子
この本について
ユーザーインタビューって、やればやるほど「これ、本当に本音なんだろうか…」「自分が聞きたい方向に誘導してないかな…」みたいな不安がつきまといますよね。時間も限られているし、広く聞けば浅くなるし、狭く聞けば偏るしで、毎回どこかにモヤモヤが残る感じがあります。僕自身、同意を引き出したくなる癖がなかなか抜けず、あとから反省することばかりです。 この本は、そういう“現場でつまずきがちなポイント”を、過度に理想論に走らず、実務レベルでどう乗り越えるかを具体的に示してくれます。たとえば、回答が出たと思ってももう一歩だけ踏み込む姿勢とか、行動・環境・心の内の三点がそろわないとデータが歪むという視点とか、自分の確証バイアスを避けるために問いを発する前の「自分チェック」を習慣にする話とか。どれも、今日のインタビューから試せるレベルの話ばかりなのに、気づけていなかった部分でした。 特に「つくった本人にモデレーターをさせない」「同意してほしそうに聞こえたらすぐ修正する」など、つい流してしまいがちな落とし穴に丁寧に光を当ててくれるのがありがたくて、読みながら何度も姿勢を正しました。ユーザーの頭の中を必要以上に引っ張らず、かといって浅い聞き方で終わらせない。そのバランスの感覚をつかみたい人にはかなり刺さると思います。 ユーザー調査が「形だけの儀式」になってしまいがちな人ほど、いちど読んでおくと発言の扱い方や問いの組み立て方がガラッと変わるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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