
世界一シンプルな問題解決
中尾隆一郎
フォレスト出版 / 2022-02-21
この本について
仕事で起きる「問題」が、本当に解くべき「課題」なのか分からなくなる瞬間ってありませんか。価格が悪いのか、営業プロセスが悪いのか、そもそも顧客のニーズを勘違いしているのか…。手を動かしているのに前に進んでいる感じがしない、あのモヤモヤです。僕自身、焦るほど視野が狭くなって「とりあえず値下げ」みたいな短絡的な判断に流れそうになることがあります。 この本が助けてくれたのは、状況を“分解する位置”を変えるだけで見えるものが変わる、という感覚でした。たとえば、顧客満足度と価格満足度には相関がない、という事例。これを知るだけで「価格が問題だから直す」という思い込みがほぐれます。また、プロセスごとに課題を切り分ける方法や、単なるSWOTではなく「強み×機会」など掛け算で考える方法も紹介されていて、現場の霧が少しずつ晴れていくようでした。解決策を探す前に“どこを見るべきか”の精度を上げる感じに近いです。 もうひとつ印象に残ったのは、「感情を保留する」というステップがちゃんと明記されているところです。ロジックだけでは動けない場面ほど、焦りや苛立ちが判断を雑にする。そこを一度横に置く習慣が、結果的に現状把握の質を上げてくれる。この視点は、個人的にかなり救われました。 思考より先に手が動いてしまう人や、「課題設定がいつもズレる気がする」という人に静かに刺さる本だと思います。今ある問題を“未来に影響する課題”として扱うかどうか、その判断基準を持ちたい人におすすめです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
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