
成果を上げるプレイングマネジャーは「これ」をやらない
中尾隆一郎
フォレスト出版 / 2024-12-18
この本について
プレイングマネジャーって、気づけば「自分が動けば早いし確実」という理由で、日々の“問題”対応に追われがちですよね。会議は散らかり、メンバーから相談が来ればとりあえず答え、気づいたら本来やるべきマネジメントの時間がほとんど残っていない。僕自身もずっとこの状態で、努力しているのに成果が伸びない理由がよくわからないままでした。 この本を読んで刺さったのは、「困っていることの多くは“問題”であって“課題”ではない」という指摘でした。いま目の前の不具合を片づけても、未来とのギャップが埋まらなければ状況は変わらない。その線引きの基準が、本書ではとても実務的に書かれています。また、Googleの研究に触れながら、成果を出すチームは個々の優秀さではなく“心理的安全性”によって動くという話も、会議運営の見直しとつながっていて腹落ちしやすいです。議長が何を決めるのか、アジェンダはどの種類か、そういった「決め方を決める」だけでチームの雰囲気や発言量が変わるのは、実際に試すとよくわかります。 特に、マネジャーがやるべき仕事とやめるべき仕事の切り分けが明確なのがありがたくて、七〜八割はマネジメントに使うべきという目安や、基本レベルの業務を自分が抱えるほど成果が下がるというデータは、行動を変えるきっかけになりやすいと思います。 プレイングとマネジメントのバランスに悩み、「努力しているのにチームが伸びない」と感じている人には、静かに効いてくる一冊です。
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