
お医者さんがする大麻とCBDの話
正高佑志
彩図社 / 2021-05-27
この本について
体の不調って、原因がはっきりしないほど悩ましいですよね。睡眠が浅いとか、なんとなく気分が落ちるとか、薬に頼りすぎるのも違う気がするとか。自分でも説明しきれない感覚なのに、病院に行くほどでもない…そのグレーの領域にずっとモヤモヤしたまま、答えが見つからないことが多いと思います。 この本が面白いのは、大麻というセンシティブなテーマを、医療と生体メカニズムから丁寧にほどいてくれるところです。七味に入っている麻の実の話から始まり、大麻に含まれる100種類以上のカンナビノイドや香り成分が、人の身体のバランス調整にどう作用するのかを淡々と説明してくれます。特に、体内にそもそも「内因性カンナビノイド」があって、それが不足すると不調が出る、という視点は、自分の調子の悪さを別の角度から見直すきっかけになりました。 さらに、CBDがなぜ効くと言われるのかも“仕組み”という観点で語られていて、魔法の成分ではなく、生体の分解酵素や受容体とどう関わるのかがわかります。また、サプリだけでなく運動や必須脂肪酸、瞑想などでもエンドカンナビノイドシステムが整うという話も、日常の選択に落とし込みやすかったです。 大麻という言葉に抵抗がある人ほど、「自分の体の仕組みを知りたい人」に刺さる本だと思います。医療利用の可能性からリスク、社会課題まで幅広く触れつつ、神格化も否定もせず、あくまで“情報として理解する”ための温度感がちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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