
大麻ビジネス最前線: Green Rush in 21st century (未来文庫)
高城剛
この本について
最近、「医療として語られる大麻」と「日本でのイメージ」の落差にモヤモヤしている人、多い気がします。危ないものとして扱われてきたけれど、世界のニュースを見ていると、どうもそれだけでは説明がつかない。自分もずっと距離の取り方がわからずにいたのですが、この本は、その曖昧さを一度フラットに整理する材料になりました。 読んでみてまず刺さったのは、THCとCBDの違いをきちんと科学的に追っているところです。CBDは受容体に結合しないからハイにならない、でも痛みや炎症には働く可能性がある。そのあたりを感覚ではなく仕組みで理解できるのは大きかったです。また、がん細胞や神経疾患への研究など、海外で進む医療利用の実例が淡々と並ぶことで、「なぜ日本では議論すら進まないのか」という問いが自然と浮かんできます。 もう一つ興味深かったのは、産業としての“グリーンラッシュ”の話です。ピーター・ティールが巨額を投じていたり、紙や建材、化粧品など、大麻が思っていた以上に万能に使われている現実を知ると、大麻=危険という単純な図式では語れないと実感します。もちろん楽観的な未来ばかりではなく、研究次第で逆風になる可能性も書かれていて、そのバランス感がちょうどよかったです。 日本のルールや文化の中でどう扱えばいいのか、その判断材料を増やしたい人に向いている本だと思います。自分の中の思い込みをいったん棚に上げて、事実ベースで考え直したい人には特に刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
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