
メンタライゼーションを学ぼう---愛着外傷をのりこえるための臨床アプローチ
池田 暁史
この本について
人と話していて「相手の表情を読めてない気がする」とか、逆に自分の気持ちがよく分からなくなる瞬間ってありませんか。頭では分かっているつもりなのに、相手の言動を悪い方向に決めつけてしまったり、感情が先に暴走してしまったり。自分でも説明しにくいあの混乱に、どう向き合えばいいのかずっと考えていました。 この本が助けてくれたのは、「内側の感覚」と「外側の情報」をどう一緒に扱うかを丁寧に教えてくれたところです。ただ気持ちに名前をつけるだけじゃなく、相手の心も自分の心も、その瞬間ごとに揺れ動くものとして扱う感覚が少しずつつかめてきました。著者が書いていた「わかっていないという姿勢で、別のレンズを手渡す」という比喩は、日常でもそのまま使えるイメージで、他人の反応を一つの解釈だけで決めつけてしまいそうなときの支えになります。 また、感情が強すぎるときも、逆に頭で考えすぎるときも、メンタライズの働きが崩れるという話があり、思い当たる場面が多すぎて苦笑しました。自分だけの問題じゃなく、心のしくみとしてそういう偏りが起きるのだと知るだけで、少し肩の力が抜けます。境界が曖昧になりやすい人間関係での行き違いも、「空想と現実が地続きになる瞬間」として見直せるのがありがたいところです。 人との関係で消耗しがちな人、気持ちの波に振り回される自覚がある人には静かに刺さるはずです。自分と相手のあいだに少し余白をつくりたいときに、ずっと手元に置いておきたい本でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの98%が集中しています。
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