
グローバル・マーケティングの基本 この1冊ですべてわかる
森辺一樹
日本実業出版社 / 2021-01-01
この本について
海外展開の話になると、「結局うちの商品をそのまま持っていけばいいのか」「現地の人に本当に選んでもらえるのか」といったモヤモヤがつきまといます。頭ではマーケティングが大事だと分かっていても、実務に落とすと、生産サイドと海外サイドの目線のズレや、どのチャネルに置くべきかの判断で足が止まることが多いんですよね。僕も同じところでずっとつまずいていました。 この本がありがたかったのは、抽象論ではなく、実際に壁になるポイントをそのまま言語化してくれているところです。たとえば「中間層からブレない」と言うのは簡単でも、商品そのものを変える覚悟が必要で、社内の摩擦が避けられないという現実。あるいは、「近代小売+伝統小売」を同時に攻めないとシェアが取れないという、現地の購買行動に根ざした視点。さらに、4Pを競合と比較しきれていないと、どれだけ思い入れのある商品でも売れないという当たり前だけど直視したくない事実。こうした“現実のほうが先にある”感じが、自分の考えをかなり矯正してくれました。 特に刺さったのは、消費者を理解することからしか本質が抜けない、というパート。チャネル側の声はありがたいけれど、それを鵜呑みにするのではなく、あくまで「買う人」がどう動くかまで見ないと意味がない。ここを読んでから、現地調査のやり方を少し変えました。 海外で「なんとなく勝てない理由」がモヤモヤしたままの人にほど、手元に置いておく価値がある本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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