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ドキュメンタリー・ストーリーテリング 【増補改訂版】

ドキュメンタリー・ストーリーテリング 【増補改訂版】

シーラ・カーラン・バーナード、島内哲朗、今村研一

フィルムアート社 / 2020-10-30

累計読者数8
平均ハイライト数 79.4件/人
推定読了時間 約8時間26分
star総合評価 59/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

「物語をどう見つけるか」で立ち止まる人、多いと思います。撮ってみても手応えがなくて、構成をいじっても迷子になる。自分の偏りや思い込みが邪魔して、どこから手をつければいいのか分からなくなる。正直、僕もずっと同じところでつまずいていました。 『ドキュメンタリー・ストーリーテリング』がありがたかったのは、作品づくりを“気合い”で乗り切るんじゃなくて、具体的な視点の持ち方に落としてくれているところです。例えば「誰の物語なのか」とか「キャラクターが何を求めているのか」とか、すごく基本的だけど、実際の現場では抜け落ちやすい問いを丁寧に拾い直してくれます。さらに、フィクション的な演出に逃げるのではなく、証拠と観察から物語を立ち上げる姿勢を繰り返し説いてくれるので、編集で迷走しがちな人にはかなり効くと思います。 特に刺さったのは「制約が創造性を生む」という話で、全部盛りの企画を考えようとして動けなくなっていた僕には救いでした。限られた素材の中で“どの瞬間を観客に体験させたいか”を考えるだけで、構成の迷いが少しずつ減っていく感覚があります。 映像に限らず、取材や文章で「事実をどう物語として渡すか」に悩んでいる人に向いている一冊です。自分の偏りも弱さも抱えたまま、それでも誠実に作品を作りたい人には、かなりしっくりくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

この本を読むまで“ドキュメンタリーの技法”とはいい素材を味付けせずにそのまま出すのだと思っていた。 ―― 東海テレビ/ディレクター 圡方宏史 (『ヤクザと憲法』『さよならテレビ』監督) 日本のドキュメンタリーが世界で通用するために本書が格好の手引になることは間違いない。 ―― N H Kエンタープライズ/エグゼクティブ・プロデューサー 今村研一 ドキュメンタリーやノンフィクション作品制作における哲学とハウツーが詰まった決定版が、想田和弘ら、5名のドキュメンタリー作家たちの生の声を追加収録して増補改訂版として復刊! インターネット動画配信の時代をふまえ、世界水準の映像を撮るための必須ルールとともに国際共同製作の多様なスタイルも紹介 本書は、ある主題の中に見つけ出した物語の「語り方」を、ドキュメンタリーにありがちな映像作家による「押しつけ」ではなく、「嘘をつく」こともなく、独創的に映像で語るためのノウハウを凝縮した一冊です。観客を積極的に巻き込んでいくための物語構成、実在人物のキャラクターとしての描き方、主題に対する視点や疑問点の表し方、全体のトーン調整、物語で克服すべき障害や対立など、多様なストーリーテリングの技巧を駆使して、完成までの長く有機的なプロセスを、一つずつ丁寧に解説しています。 ドキュメンタリー(ノンフィクション)には、プロットを創作する自由も、登場人物の心の動きを考え出す自由もありません。自分で見つけたテーマ、現実の人生を切り取った素材の中からそれらを“魅せる”ために、ジャーナリストが持つべき「誠実さ」「倫理観」を犠牲にしてもいけません。すべては、観客をのめりこませる「創作的な構成」にかかっています。 旧版(2014年弊社刊)の発売以来、日本でも多くのドキュメンタリー作家、物語創作者、ジャーナリスト志望者、報道番組関係者が本書を手に取り、作品づくりや構造分析の強い味方としての役割を果たしてきました。本改訂版では最近の作品を分析しつつ、数々の賞を受賞したドキュメンタリー作家たちの生の声を収録した現在性のある一冊となっています。
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