
「書き出し」で釣りあげろ
レス・エジャートン, 倉科顕司, 佐藤弥生, and 茂木靖枝
フィルムアート社 / 2021-11-25
累計読者数5
平均ハイライト数 53.2件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 65/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 19%
この本について
文章を書いていると、気づけば形容詞を積み上げたり、状況説明ばかりになったり、「何がいけないんだろう…」と手が止まることがよくあります。僕も同じで、書き出しに自信が持てないまま何度も原稿を閉じてきました。そんなときに読んだのが『「書き出し」で釣りあげろ』でした。 この本が面白いのは、「うまく書こう」とするほど凝り固まってしまう視点を、一度ほぐしてくれるところです。例えば、形容詞を盛るよりも、登場人物が“何をしているか”の一瞬を切り取るほうがずっと力を持つ、という指摘。あるいは、書き出しは全部を説明する場所ではなく、核心の問題の影だけをそっと置けばいい、という考え方。読みながら、自分がどれだけ“語ろうとしていたのか”に気づかされました。また、良い結末は勝ち負けのどちらかではなく、その両方を含むという話も、きれいに締めようとして空回りしていた自分には刺さりました。 派手さはないけれど、具体的な例と一緒に「ここだけ押さえれば物語は動き出すよ」と背中を押してくれる本です。書き出しで悩み続けている人や、物語がいつも説明から始まってしまう人に、静かに響くと思います。書くことが少ししんどくなっているときにこそ、そっと開きたい一冊でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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出版社による紹介
後半から面白い作品は、そこまで誰も読み進めてはくれません。数ヶ月、数年かかった力作、大切な作品だからこそ書き出しで読者に見限られたくない。そんな不安を払拭させてくれる必読書です。 ―― 肥前文俊 (ライトノベル作家/「書き出し祭り」主催) はじまりよければ全てよし! 小説の「書き出し」に特化した唯一無二の物語執筆術、ここに登場! 名作に共通する揺るぎない事実、それは「書き出し」がすぐれている点です。やっとの思いで書き上げた作品なのに、文学賞に応募しても審査を通過しない、小説投稿サイトでアクセスが伸びない、同人誌を作ったものの手にとってもらえない……もしかしたら大多数の読者や編集者は、最初の数行で読むことを止めてしまっているのかもしれません。 本書では、オープニングシーンを構成する10の要素を細かく分析し、レイモンド・カーヴァーやガブリエル・ガルシア゠マルケスといった一流の作家たちによる多種多彩な作品を例に、その書き出しのどこがどのようにすぐれ、なぜ読者を惹きつけるのかを具体的に解説していきます。また、きっかけとなる出来事を作りあげるための詳細な手順や、バックストーリーを詰めこみすぎるといったよくある失敗を避けるコツ、オープニングシーンの適切な長さや場面転換の方法、登場人物の紹介や伏線の張り方に加え、多数の出版エージェントや編集者からのアドバイスも聞くことができます。 名作の書き出しのみを集めた書籍や特集などはあるものの、具体的に何をどう書けば良い作品になるのか、オープニングがどれほど重要な意味を持つのかを詳細に説いた書籍はこれまでありませんでした。本書では、読者が思わず唸る物語の書き出し方について指南する、唯一無二にして絶対的な一冊と言えるでしょう。 書き出しの一文から読者を引き込み、思わず最後まで読んでしまう物語の書き方を伝授した、ありそうでなかった「はじまり」の書き方指南書です。
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