
焼酎の科学 発酵、蒸留に秘められた日本人の知恵と技 (ブルーバックス)
鮫島吉廣、髙峯和則
講談社 / 2022-01-20
この本について
焼酎って好きなんだけど、「芋と麦の違いって結局なに?」「なぜこんなに地域性が出るの?」みたいな疑問がいつまでも残ることがあります。飲んでいる時は楽しいのに、背景を知らないまま味だけで判断してしまうモヤモヤというか、理解が薄い気がするというか。僕もずっとその状態でした。 この本は、焼酎を“知識で固める”ためというより、飲んでいる世界が立体的に見えてくる感覚をくれました。例えば、芋焼酎がドロドロのモロミだから「アルコールを取り出すための蒸留」をしているという話を知ると、度数の高低で価値が決まるウイスキーとは別物だと腑に落ちます。さらに、麴菌がクエン酸で腐造を止めているとか、風土性が焼酎では例外的に守られ続けているとか、日常の一杯の裏にある“人の知恵の積み重ね”が急に見えてくるんです。味の違いがたった0.2%の微量成分で生まれていると知ると、その一滴が少しだけ尊く感じられます。 気付くと、飲みながら自然と語れることが増えていくんですよね。焼酎が「朴訥な酒」と言われる理由も、その奥に語るべきものがいくらでも眠っているからだとわかる。鹿児島の蔵の多さの意味や、なぜ黒糖焼酎だけが奄美限定なのかといった背景までつながってくると、同じ銘柄でも前とは違う味に感じます。 焼酎を“もっとちゃんと味わいたい人”にはしっかり刺さる本です。知識でマウントを取るためじゃなく、自分が飲む一杯の輪郭をはっきりさせたいときにちょうどいい距離感の内容でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




