
ビジネスエリートが知っている 教養としての日本酒
友田晶子
あさ出版 / 2020-10
この本について
仕事帰りに日本酒を選ぶとき、「結局どれが自分の好みなのか分からないまま頼んでしまう…」みたいなモヤモヤってありませんか。詳しい人が横にいればいいけど、成分や造りの話をされると一気に距離ができてしまう。僕もずっとそのタイプで、興味はあるのに踏み込めないままでした。 この本は、専門用語を丸暗記するための本ではなくて、「日本酒ってこういう仕組みでできているから、こう味が変わるのか」という納得の軸を持てるようにしてくれます。たとえば、日本酒特有の並行複発酵がなぜ味の幅を生むのかとか、火入れのタイミングでどんな風に香りが変わるのかとか、知識が“飲むときの体感”にすっと結びつくように書かれています。さらに、香りのタイプごとの料理との相性がめちゃくちゃ具体的で、白身魚からアップルパイまで「なるほど、こう合わせればいいのか」とそのまま実践できるのもありがたいところです。 個人的に刺さったのは、水や乳酸菌の話が「マニアックな知識」ではなく、「味を決める現場のリアル」として語られている点です。軟水と硬水で骨格が変わるとか、乳酸菌が時に香りを左右するとか、そういう背景が分かると、日本酒の違いに敏感になっていく感覚があって、飲む楽しさがじわっと広がるんですよね。 日本酒に興味はあるけど、詳しい人の会話についていけずに一歩引いてしまう人にはぴったりの本です。飲み会でうんちくを語るためじゃなく、自分の「おいしい」の輪郭を少しだけはっきりさせたい人に向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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