
私は男でフェミニストです
チェ・スンボム and 金みんじょん
この本について
最近、とくに男性の読者から「自分なりに考えているつもりでも、どこかズレてる気がする」とか「フェミニズムの話題になると黙り込んでしまう」といった声をよく聞きます。わかります。悪意があるわけじゃないのに、どう距離をとればいいのか迷う瞬間ってありますよね。僕自身も長くそのあたりで足が止まっていました。 この本は、そんなモヤモヤに対して大きな声で説教してくるタイプではありません。むしろ、日常のごく小さな違和感を丁寧に拾い上げて、「なぜそう感じるのか」を一緒に考えるような感触の本です。女性が不快感を表す言葉すら持てなかった時代の話や、男性だけが家では自由でいられる構造、母親だけが一つの失敗で責められる場面など、どれも社会の空気として吸い込んでしまっていたものが、別の角度から見えるようになります。また、フェミニズムは女性のためだけではなく、硬い殻に閉じこもりがちな男性の生きづらさをも軽くする、という視点が繰り返し示されるのも印象的でした。 読んでいて、「自分は関係ない」と身を引くより、「ああ、ここで息苦しさを感じてたのは自分も同じだったのか」と少し気持ちがほどける部分が多い本です。相手の立場を理解する前に、自分の潔白を証明しようと必死になるあの感覚にも触れていて、思わずドキッとしました。 「フェミニズムに興味はあるけど、どう向き合えばいいのかわからない男性」には、とくに静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
読書の順序
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