
リビルドワールドVI〈上〉 統治系管理人格 (電撃の新文芸)
ナフセ、わいっしゅ、吟、cell
KADOKAWA / 2022-03-17
この本について
仕事でも人間関係でも、「自分の実力ってどこまでが本物なんだろう」と迷うことがありませんか。誰かの支えがあって立てているだけじゃないか、とか、強くなったつもりで足元がぐらつく瞬間とか。抜粋を読んでいると、リビルドワールドのキャラクターたちも同じように揺れながら進んでいて、そこに妙な安心感がありました。 特に印象的なのは、借り物の力に後ろめたさを抱えつつ、それでも「助けると言った相手を助けられているなら今はそれでいい」と思える視点です。完璧じゃなくても前に進める瞬間って実際の仕事でもあるし、そこで自分を許せるかどうかで次の一歩が変わるんですよね。また、強くなった気がして気の緩みを自覚したり、装備や環境に振り回される側から使う側へと変わっていく描写は、成長の実感よりも“成長の痛み”が目立つあたりがリアルです。 とはいえ重くなりすぎず、自分の弱さや後ろめたさを抱えたまま、それでも選択を投げずに決めようとする姿が続いていくので、「完璧じゃないまま頑張っている人間」がちゃんと肯定されていく物語として読めます。自分の評価や立ち位置に不安を抱えがちな人に刺さると思います。 キャラクターの葛藤を通して、自分のモヤモヤの扱い方が少しだけ変わる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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