
わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学 (PHP新書)
マルクス・ガブリエル, 大野 和基, and 月谷 真紀
PHP研究所 / 2022-03-15
累計読者数6
平均ハイライト数 39.8件/人
推定読了時間 約2時間5分
star総合評価 66/100
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この本について
人と話していて、「同じ言葉を使っているのに、まったく届いていない気がする」と感じることが増えてきました。価値観の違いと言ってしまえばそれまでですが、距離の取り方も、正しさの基準も、人によってバラバラで、どう関わればいいのか分からなくなる瞬間があります。私も仕事でも日常でも、ここでよくつまずきます。 この本が助けてくれたのは、「わかりあえなさ」を無理に埋めようとしなくていい、という視点でした。単一の現実は存在しない、と割り切ることで、相手の考えを“直そう”とする癖が少し弱まりますし、違うまま関係を結ぶ発想に切り替えられました。もう一つ大きかったのは、尊厳という軸を持つと会話の迷子になりにくいこと。相手を利用しない、境界を侵さないという最低限の線があるだけで、意見の違いがあっても落ち着いて話せます。そして、実際に会って話すことの重さについての部分は、オンライン中心の生活に慣れていた自分には耳が痛いけれど、確かにその通りだと思わされました。 「他者とどう距離を取ればいいのか、いつも感覚が揺れる」という人には、とても静かに効く本だと思います。
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
●多様性が尊重される一方で、社会に広がる分断、同調圧力——。 ●私にとって「他者」とは何か、他者とわかりあうことは可能か? ●哲学界の旗手が示す「まったく新しい他者論」! 多様性の尊重が叫ばれると同時に、人々の分断が加速する現代社会。誰もが自分とは異質な存在である「他者」と生きなければならない世界で、哲学者マルクス・ガブリエルは「他者がいなければ私たちは存在することさえできない」と喝破し、従来の哲学における他者認識は誤りだったと語る。ガブリエルの提唱する「新しい実在論」から見た「他者」とはいかなる存在なのか。他者とともに、我々はどう生きるべきなのか。現代に生きる我々の「アイデンティティ」「家族」「愛」「宗教」「倫理」といった課題における、新たな解決策を提示する1冊。 【PHP研究所】
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