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土が変わるとお腹も変わる

土が変わるとお腹も変わる

吉田太郎

築地書館 / 2022-03-29

累計読者数3
平均ハイライト数 66.3件/人
推定読了時間 約3時間24分
star総合評価 67/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 29%

この本について

日々食べるものが自分の体にどう影響しているのか、なんとなく気になりつつも、栄養学の知識だけではしっくり来ないことってありませんか。食べ方を変えても体調が安定しないとか、そもそも「健康の根っこ」みたいなものがどこにあるのか見えないまま迷い続ける感じです。僕も同じで、この本を読むまでは土の話がここまで自分の生活に直結するとは思っていませんでした。 この本が面白いのは、体調の良し悪しを「腸だけで完結させない」視点が手に入るところです。たとえば、地表のほんの薄い土の層が実は地球の生物多様性の中心だという話や、植物が微生物にカーボンを支払って養分を得ているという仕組みを知ると、自分が食べている野菜の背景にある“見えないやりとり”が急に立体的に見えてきます。さらに、耕しすぎや化学肥料によって菌根菌のネットワークが壊れると、結果的に作物の栄養密度や生態系まで揺らぐという指摘は、日々の食の選択がどれだけ長い影響を持つのかを静かに教えてくれます。 難しい専門書ではなく、生活者として「自分の体調や環境のモヤモヤにどう向き合うか」を考え直すきっかけになる本です。食や健康に関する情報が多すぎて何を信じていいかわからない人に特に刺さると思います。自分が何を食べているのか、その前段階にある“土の状態”まで目を向けると、毎日の選択が少しだけ落ち着いてできるようになるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本の農地の25%を有機農業に、それ以外の全農地も化学肥料や農薬を削減する----日本でも生物多様性の激減と気候危機に適応した農政転換がおこっている。とはいえ、有機農業面積はわずか0.5%。病害虫や雑草が多い日本では、ゲノム編集技術やドローン、AIといったハイテク技術の実装がなければ不可能だというのが世間一般の見解だ。 実際には欧米はもちろん、日本以上に高温多湿なインドや台湾などでも有機農業は広まっている。そのカギは、4億年かけて植物と共進化してきた真菌、草本と6000万年共進化してきたウシなどの偶蹄類にある。 本書は、最先端の研究を紹介しながら、土壌と微生物、食べ物、そして気候変動との深い関係性を根底から問いかける。世界各地で取り組まれる菌根菌を活かした不耕起自然農法や自然放牧での畜産の実践事例は、「一度失われた表土再生には何百年もかかる。化学肥料や有機堆肥がなければ農業はできない」という通説を見事に覆していく。 腸活や健康を考えれば有機農産物はコスパがいい。川下の消費者意識がカギと、国をあげて有機学校給食を推進するデンマーク。森林、海、農地の循環と地域経済再生のコアに土づくりを据える大分県臼杵市。篤農家が在野で開発した農法を横展開して、流通や消費を総合的にガバナンスすればどうなるか。「有機」こそが、日本の食べ物を担う、あたりまえの農業であることがわかるだろう。
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