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デジタル空間とどう向き合うか 情報的健康の実現をめざして (日経プレミアシリーズ)

デジタル空間とどう向き合うか 情報的健康の実現をめざして (日経プレミアシリーズ)

鳥海不二夫 and 山本龍彦

日経BP / 2022-07-12

累計読者数4
平均ハイライト数 19.5件/人
推定読了時間 約3時間11分
star総合評価 62/100
menu_book精読型
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この本について

気づくと同じような意見ばかり目にしていて、「自分の考えって本当に自分で選んでるのか…?」と不安になることがあります。逆の立場の人が何を見ているのか分からなくて、モヤッとしたまま距離だけが広がっていく感じもありますよね。僕自身も、情報をどう扱うかについてはずっと迷ってきました。 この本は、その不安をスパッと解消してくれるというより、「今のデジタル環境ってこういう仕組みで、こういう偏りが起きやすいんだよね」と一度フラットに状況を見せてくれる本です。フィルターバブルは“システムに囲われている状態”、エコーチェンバーは“自分で心地よさに寄っていく状態”と分けて説明されるあたりは、日々のSNSの使い方を思い返すと妙に腹落ちします。また、情報摂取を食事に例えて「偏りは完全には防げないけれど、自分で動的なバランス点を探すことはできる」という視点が、現実的で無理のない方向性としてありがたかったです。 結局のところ、自由に情報を選んでいるようで選べていない時代に、どう自分の判断を保つか。その基礎体力みたいなものを整えてくれる一冊です。SNSでモヤモヤしやすい人、あるいは「自分の意見がどこまで環境に左右されているのか気になる人」にはかなり刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

インターネットは、私たちの生活になくてはならない存在となっている。一方で、フェイクニュースやデマの氾濫、プライバシー漏洩、炎上やハラスメントをはじめ、まったく新しい、かつ困難な課題を投げかけている。ネット上の膨大な情報は、人間の脳の処理能力を超え、自分の見たい情報しか見なくなる「フィルターバブル」「エコーチェンバー」といった弊害も生まれている。社会の分断を加速し、個人の尊重や自由、民主主義など、憲法が要請する原理原則を脅かす喫緊の問題でもある。技術進歩がもたらす便益を享受しつつ、健全な情報空間をどう再構築するか。情報中毒に陥らず、「情報的健康」を実現するために、メディアやプラットフォーム運営者、情報の出し手や受け手、政府や企業は何をすべきなのか。SNS上の「デマ」や「炎上」を分析してきた計算社会科学者の鳥海不二夫氏と、情報社会における人権や自由の問題を考察してきた法学者の山本龍彦氏が、デジタル情報空間がもたらすさまざまな課題を論じる。
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