ヨムナビ
天皇の国史[上] (PHP文庫)

天皇の国史[上] (PHP文庫)

竹田 恒泰

PHP研究所 / 2022-08-03

累計読者数4
平均ハイライト数 11.3件/人
推定読了時間 約7時間50分
star総合評価 61/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 83%

この本について

歴史の話になると、どこまでが本当で、どこからが物語なのか曖昧で、なんとなくモヤモヤしたまま距離を置いてしまうことがあります。特に古代史は「結局よく分からない」で思考停止しがちで、興味はあるのに踏み込めないままになるんですよね。 『天皇の国史[上]』は、そのモヤモヤに丁寧に向き合ってくれる一冊でした。読者が抜き出していたのも、神武天皇の実在可能性を巡る議論や、干支計算の整合性、各天皇の陵墓の存在、考古学的知見との接続といった“具体的な根拠”の部分が多くて、まさにそこがこの本の強みだと思います。単に「信じるか信じないか」ではなく、当時の暦法の仕組みや、各地の自然環境、文献同士の年代一致など、複数の線から「あり得るかどうか」を考えられるようになるのが大きいです。 読んでいて特に助かったのは、ひとつの説を強制しない姿勢でした。例えば神武東征の時期を火山の噴火や地形変化と照らし合わせる話も、断定ではなく「そう考えることもできる」という示し方で、古代史の見え方が少しずつクリアになっていく感覚があります。歴史を“伝説か史実か”の二択で処理せずに、条件をひとつずつ見直していく思考の型が身につくのも、この本の効能のひとつだと思います。 表層的な歴史ロマンではなく、「実在性の検討」みたいな地道な部分が好きな人には特に刺さるはずです。古代史をちゃんと理解したいけれど、どこから掘ればいいか分からない――そんな人が読むと、世界の輪郭が少し変わります。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

竹田 恒泰の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本は天皇の知らす国である――。「これまでの研究活動と執筆活動の集大成となった」と、著者自らが語る日本の通史の力作を文庫化。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要