
本当に使える業務マニュアル作成のルール
森田圭美
同文舘出版(株) / 2021-12-21
この本について
業務の引き継ぎや整理をしていると、「確かにマニュアルはあるんだけど、読むと逆にわからなくなる」というモヤモヤにぶつかることが多いと思います。前任者が優秀すぎて更新できない資料や、真面目につくられたはずなのにクセが強くて読み解きゲームみたいになっている説明書。自分でも気をつけているつもりなのに、同じような“埋蔵マニュアル”を生んでしまうこともあって、なんとなく後ろめたさを感じる場面があるはずです。 この本が刺さるのは、マニュアルを「書くことそのもの」よりも、その過程で何が見えるのかを丁寧に扱っているところでした。作業を言語化していくと、「なにを、誰が、どこまでやるのか」が自然と浮き彫りになって、曖昧に抱えていた業務の境界がはっきりしてきます。また、出来栄えの基準や必要な時間、具体的な手順という三つの要素をそろえるだけで、読み手が迷うポイントがかなり減るというのも、実務の感覚として納得できました。難しいテクニックというより、日々の仕事を整えるための地に足のついた視点が続いています。 「結局、どこまで書けばいいのか」で止まってしまいがちな人や、引き継ぎのたびに自分の説明スタイルに悩む人には、ちょうどいい距離感で効いてくる一冊だと思います。マニュアルを完璧にするというより、今よりもう少し“共有しやすい仕事”に近づけたい時に手元にあると助かります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
読書の順序
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