ヨムナビ
人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)

人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)

河合隼雄

講談社 / 2000-03-01

累計読者数5
平均ハイライト数 24.4件/人
推定読了時間 約2時間30分
star総合評価 63/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 35%

この本について

最近、人の悩みを聞いていて「どこまで踏み込んでいいんだろう」と迷うことが増えました。相手のために動いたつもりが、逆に状況をこじらせてしまった気がして落ち込む。かといって距離を取りすぎると、今度は「逃げてるだけじゃないか」と自分を責める。この辺の揺れは、誰かの心に関わろうとすると避けられないものなんだと思います。 河合隼雄さんの『人の心はどこまでわかるか』は、この“揺れ”そのものを否定しません。むしろ、心を扱う仕事の本質は、わからなさを抱えたまま一緒に立ち止まることだと繰り返し語られます。「何かしてあげなきゃ」と焦るほど、余計な慰めや判断に逃げてしまう。そんな時に、「なにもしないことに全力をあげる」という言葉が、自分の呼吸を整えてくれる感じがありました。AかBかを急いで決めずに、二律背反の状態をそのまま温めておくという姿勢も、日常の対人関係にそのまま持ち込めます。 もう一つ、この本が教えてくれたのは、関わる側の足場をどう確保するかという現実的な視点です。時間や場所といった枠を設定するのは冷たさではなく、巻き込まれすぎて双方が危うくなるのを防ぐための支えになる。心に向き合うって、精神論だけでは続かないんだと腑に落ちました。 人の話を真剣に聞こうとして疲れてしまいがちな人、自分の“助けたい気持ち”との付き合い方に悩んでいる人には、静かに効く一冊だと思います。

analytics

読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

多くの読者は2に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。

読書の順序

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

河合隼雄の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

心の問題集&回答集!――人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている「心の専門家」である著者が、「人の心とは何か」という問いに心理療法の現場から答える。悩み、傷つく心を知ると、自分も他人も見えてくる!! ◎人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている者が、「心の専門家」である、と私は思っている。そのわからないことをそのままに捨ておかず、つねにそれに立ち向かっていなくてはならないのはもちろんであるが。これに反して素人は「わかった」と単純に思いこみすぎる。というよりは、「わかった」気になることによって、心という怪物と対峙するのを避けるのだと言っていいだろう。この書物はもともと心理療法をいかにするかという問題意識から出てきたのであるが、心理療法に関係のない、心に関心のある一般の方々が読まれても、おもしろいものになっていると思う。治療者とクライエント(相談に来た人)の関係を、そのまま家族や職場の人間関係に移しかえることはできないが、それらを考える上でヒントになることが、相当にあるのではないかと思う。 ●私がユング派の分析家になるまで ●普通の人になることが幸せか ●苦しみの処方箋 ●「自分はダメじゃないか」が大切 ●少年事件と家族の問題 ●治ることの悲しさ、つらさもある ●中高年の自殺に打つ手 ●たとえ「冷たい人」と思われても ●空虚感、無気力感への対処法 ●定石どおりにことは運ばない
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要