
「組織マネジメント」実践論――4つの“経営機能”向上で成長をドライブ
橋本 竜也
プレジデント社 / 2022-10
この本について
組織づくりに関わっていると、「戦略は立てたはずなのに、現場が動かない」「伝えているつもりなのに、社員の理解と自分の意図がズレている」みたいなもどかしさが常につきまといます。自分が下手なのか、仕組みが悪いのか、それとも考え方そのものを見直すべきなのか…と、僕もよくぐるぐるしていました。 この本が役に立ったのは、そうした迷いを“4つの経営機能”という枠組みで一度整理してくれるところです。特に、実行力を「がむしゃらに動くこと」ではなく「経営者の意図に沿って動ける状態」と定義している点は、現場が動かない理由を構造的に理解するきっかけになりました。トップの意図がどこまで共有されているのか、役割と仕事が混ざっていないか、評価制度は方針と接続しているか…といった視点で見直すと、何が詰まりの原因なのかが見えやすくなります。また、「豊富な品揃え」ではなく「比較してベストを選べる」というように、価値を“外向きに言語化する”という考え方も、日々の業務の意味づけを見直すときにかなり効きました。 全体として、派手なノウハウより“組織が前に進まない理由のほとんどは共有不足と役割の曖昧さにある”という、身に覚えのあるポイントを丁寧にほどいてくれる本です。現場を責めずに、まず構造を整えたい人に刺さると思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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