
ファシリテーション入門<第2版> (日本経済新聞出版)
堀公俊
日経BP / 2018-08-10
この本について
会議で「なんで誰も意見を言ってくれないんだろう」とか、逆に「自分が話すと場が重くなる気がする」とか、そういう微妙な空気にモヤッとすることが多い人は多いと思います。自分の性格の問題なのか、メンバーのやる気の問題なのか、理由が分からないまま時間だけが過ぎていくあの感じ、僕もずっと抱えてきました。 この本が効くのは、そういう“空気の正体”を、個人の性質ではなく相互作用として捉え直せるところです。たとえば、誰かが発言しないのは能力不足ではなく、その直後の反応が安全に感じられないだけかもしれないこと。褒めて背中を押すつもりの言葉も、他の人への評価に聞こえてしまい、場の流れを歪めることがあること。さらには、組織として方向性や価値観が共有されていれば、強いリーダーシップで押し切らなくても、人が自律的に動く状態がつくれること。どれも「そうか、そう見ればよかったのか」と肩の力が抜ける視点でした。 読み進めていると、ファシリテーションって“技術で空気をコントロールする”というよりも、変化の多い時代に、チームが自分たちで考え続けられる状態をつくる営みに近いんだなと感じます。意見を出し切るプロセスの意味、問いの順番、場に安心感が生まれる瞬間など、日々の会議で「これならできるかも」と思えるシーンがいくつもありました。 仕事の場で「本音を引き出したいけど、どう動けばいいか分からない」と悩んでいる人には、とくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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