
ICU実践ハンドブック改訂版
清水敬樹
この本について
ICUにいると、判断が一つ遅れただけで患者さんの流れが大きく変わってしまうことがあって、自分の知識の粒度に不安を覚える瞬間が多いです。特に鎮静・循環・神経系あたりは、教科書的な理解だけでは現場のスピードに追いつけないまま、「これで合ってるのか」というモヤモヤが残りがちでした。 この本を読んでいて印象的だったのは、まさにその“つまずきポイント”を実践レベルで整理してくれているところです。例えば、急速覚醒が必要な場面でどの薬が扱いやすいか、逆に48〜72時間以上で覚醒遅延が起きやすい薬は何か、という細かい判断がそのまま使える形で書かれている。また、CRRTと間欠的RRTの違いについても、予後には差がないのに血行動態不安定例ではどちらを選ぶべきか、といった“現場で迷う部分”に答えが置いてあるのがありがたいところでした。神経系でも、Cushing反応の捉え方や、脳室ドレーン管理でどこに気を付けるかなど、日々のバイタル変化の解釈が少し楽になる実感がありました。 結局、ICUの判断って「知っているかどうか」より、「状況に応じて何を外さないか」に尽きる気がします。この本はその“外しやすい点”を拾ってくれるので、迷いを減らしたい人にはちょうどいい距離感の一冊でした。特に、若手〜中堅で“自分の判断に根拠を持たせたい人”には刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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