
情報セキュリティの敗北史
アンドリュー・スチュワート and 小林啓倫
累計読者数14
平均ハイライト数 33.8件/人
star総合評価 68/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%
この本について
日々セキュリティのニュースを見ても、結局「なぜこんなに事故がなくならないのか」がずっとモヤモヤしたまま残ることがあります。技術を勉強しても穴は尽きないし、組織にいても理想論と現実のギャップに振り回される。自分もそうで、この本はその答え合わせをするような感覚で読みました。 本書は、今の混乱を“歴史の積み重ね”として見せてくれます。例えば、コンピュータの同時利用が当たり前になった瞬間から、ユーザー同士が干渉し合う脆弱性の芽は生まれていたこと。ファイアウォールのような便利な仕組みも、根本的には単一障害点を抱えたまま進化してきたこと。そしてアサンジの話にも象徴されるように、「白か黒か」で語れない利害の衝突がずっと背景にあったこと。いま表に見えている問題の多くは、むしろ必然だったのだと腑に落ちました。 過去を知ると、いま自分が直面している悩みの輪郭が変わります。対症療法だけに振り回されず、構造をどう見るか。仕事で「なぜこんなに脆いんだ」とため息をつく場面で、一歩引いて考える材料をくれる本です。技術者だけでなく、情報セキュリティに振り回されてきたビジネス側の人にも刺さると思います。
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出版社による紹介
「サイバー攻撃はなぜ増え続けるのか?」 相次ぐ個人情報漏洩、米・中・露による国家主導のハッキング、企業・病院を標的とするランサムウェア... ITの発展に伴いセキュリティ対策も強化された。 一方で、サイバー攻撃による被害は増え続けている。 私たちのシステムは、なぜ脆弱なままなのか? 半世紀以上にわたるサイバー空間の攻防を初めて描いた、情報セキュリティ史の決定版。 歴史の先に未来が見える、情報社会を生きる現代人必読の一冊。 【Cybersecurity Canon Hall of Fame 2022(サイバーセキュリティ書の殿堂)受賞】 ■ ■ ■ 率直に言って、恐ろしい本である。 コンピュータネットワークは兵器となり、 脆弱なITインフラは国家の安全保障にとって、 致命的な脅威となるのだ。 ――リチャード・H・イマーマン(アメリカ外交史学会第40代会長) 私たちが今日直面するセキュリティ問題の多くは、 何十年も前に下された愚かな決定によってもたらされた。 本書は、IT黎明期から現代のクラウドコンピューティングに至るまで、 情報セキュリティの歴史を完全網羅する。 ――ベン・ロスキー(『Computer Security』著者) ■ ■ ■
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