
いちばんやさしいEC担当者の教本 人気講師が教える新任1年目に身につけたい実務と知識 「いちばんやさしい教本」シリーズ
中島 郁、南茂 理恵
この本について
ECまわりの仕事をしていると、「送料をいくらに設定すればいいのか」「商品単価に対して、どこまで企業側が負担すべきなのか」みたいな細かい判断で立ち止まることが多いと思います。頑張って改善しているつもりでも、全体の方向性がそもそも正しいのか、自信が持てないまま日々が流れていく感じ、僕もずっとありました。 この本が効いたのは、そういう“判断の土台”を言語化してくれたところです。たとえば送料無料ラインの考え方。平均単価が3,000円なら5,000円に設定すると2個買いにつながりやすい、というのは単なるテクニックではなく「顧客行動の変化を前提に、どこまで事業側が負担するか」を考える練習になります。送料を丸ごと顧客に転嫁するのではなく、どの程度まで自社が吸収すべきかを丁寧に検討する姿勢も、数字を見る目を整えてくれます。 さらに大きかったのは、「ECのあるべき姿」をどう描くかという部分です。価値は何か、誰に届けるか、どう届けるか。この三つをつなげていくことで、日々の施策が“単なる作業”ではなく、事業戦略やマーケティング戦略と一本の線でつながり始めます。提供価値と顧客の関係をどう組み立てるかを言葉にすることで、日々の判断に迷いが出ても戻る場所ができる感覚がありました。 特に、目の前の改善に追われつつ「そもそも自分は何を基準に決めればいいのか」と迷っているEC担当の方には、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの63%が集中しています。
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