
息が詰まるようなこの場所で【電子特典付き】
外山 薫
累計読者数4
平均ハイライト数 36.8件/人
star総合評価 65/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%
この本について
仕事でも子育てでも、ちゃんとやっているつもりなのに、どこかでいつも息が詰まる感じがある。周りと比べて落ち込むわけじゃないのに、気づけば数字や肩書きや“正しいレール”に振り回されている……そんな感覚、ありますよね。僕自身、気づくと同じような思考のループにハマってしまいます。 『息が詰まるようなこの場所で』は、その窮屈さを大げさに救ってくれる本ではありません。でも、東京の教育熱や会社のヒエラルキー、結婚やキャリアの見えない分断を、登場人物たちの生活の中で淡々と描くことで、「ああ、みんなこんな社会で必死に呼吸してるんだよな」とじわっと実感させてくれます。特に、偏差値に追われる子どもを見守る親の揺れや、総合職と一般職の埋まらない壁を前にした女性たちの静かな葛藤は、自分の生活と地続きに感じる人も多いはずです。 この本が効くのは、劇的に人生観が変わるからではなく、自分が置かれている状況を「外側」から見返す視点が生まれるところです。敷かれたレールを疑う勇気とか、目の前の“正しさ”に従うだけが生き方じゃないという微かな光とか、そういうものに気づける。肩の力は抜けないままだけど、少しだけ呼吸が楽になる読書でした。 特に、「周囲と比較し続けて疲れているのに、抜け方がわからない人」には刺さると思います。
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