
0から学ぶ「日本史」講義 中世篇 (文春文庫)
出口 治明
文藝春秋 / 2023-02-07
累計読者数5
平均ハイライト数 7件/人
推定読了時間 約5時間24分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
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この本について
日本史の本を読んでいて、「結局どこが時代の転換点だったのか」「人がどう動いた結果いまにつながっているのか」が曖昧なまま置いてきぼりになること、ありませんか。流れは知っているつもりでも、朝廷・武家・寺社がどう支え合い、どう揉め、どう崩れていったのかを自分の言葉でつかめないまま閉じてしまう、あのモヤモヤです。 この本は、そのあたりを大げさに盛らず、淡々と“構造そのもの”から説明してくれるので腑に落ち方が違います。例えば、中世の始まりを後三条天皇の即位とする理由を、岩波講座に基づく「標準的な見解」として示しつつ、なぜ藤原頼通が外戚になれなかったのかという具体的な事情まで踏み込んでいて、歴史が急に立体的になります。また、武家がいきなり政治を握ったわけではなく、公家・寺家との分業体制の中で、モンゴル襲来のような“例外的な事態”が幕府の力を一気に強めた流れも、日常の延長線上のように理解できます。さらに、宋の文化や貨幣経済が日本をどう変えたのかなど、外からの影響が生活文化や心性にまで染みこんでいく描写がリアルで、単なる出来事の暗記から抜け出せます。 歴史の全体像を「人の行動や利害」で捉え直したい人に刺さる一冊です。自分の中でつながりきらなかった点と点が、変に盛られることなく自然につながっていく感覚がありました。
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出版社による紹介
「中世」がわかれば歴史は面白くなる! 平清盛は中世日本のジョブズ? 足利義満はなぜ「日本国王」を名乗ったのか? 幕府と将軍が登場し、実権を握る。その幕府は鎌倉から室町へ。さらに北条政子や日野富子などの女性たちも割拠し始め……。全体像がつかみにくい激動の「中世」を、教養の達人がわかりやすく解きほぐす。歴史学者・呉座勇一氏との対談も収録。 第1章 院政の始まり 第2章 平氏政権の実態 第3章 鎌倉幕府の虚実 第4章 モンゴル戦争と悪党 第5章 後醍醐天皇と足利兄弟 第6章 室町幕府の興隆 第7章 下剋上の時代へ 第8章 中世篇まとめ 天皇、公家そして武家 ※この電子書籍は2019年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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