
この本について
仕事で大きな判断を任されたとき、「結局どこまで自分で決めていいのか」「周りの声をどれだけ聞くべきなのか」で迷うことってありますよね。会議は増えるのに物事は前に進まないし、データを集めても判断がぼやけていく感じ。私も同じで、責任の所在があいまいなプロジェクトだと特に疲れます。 『どんがら トヨタエンジニアの反骨』を読んで感じたのは、その迷いに対して、トヨタの現場が驚くほど“具体的な姿勢”で向き合ってきたということです。チーフエンジニアが「製品の社長」として三万点の決定を背負う仕組み。市場調査より自分の目とカンを信じるという現場の空気。そして、一円単位を削るような泥臭い原価管理にまで自分ごとで向き合う姿勢。どれも綺麗ごとではなく、現場で試行錯誤してきた人たちの“実際の重さ”が伝わってきます。 読んでいて特に刺さったのは、技術者たちが必ずしも「優等生」ではないところです。ルール破りだったり、意地を通したり、それでも結果を出していく。飛び降り防止の柵が必要になるほど追い込まれた環境で、それでも「自分の判断」をつくり続ける姿は、仕事で迷いがちな自分の背中を少し押してくれました。 プロジェクトの舵取りに悩んでいる人や、「責任を持つ」とは何かをちゃんと考えてみたい人には特に刺さる一冊だと思います。
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