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思い出せない脳 (講談社現代新書)

思い出せない脳 (講談社現代新書)

澤田誠

講談社 / 2023-05-18

累計読者数3
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 45/100
trending_up後半加速型
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この本について

最近、昔の出来事や人の名前がぱっと出てこなくて、自分の衰えなのかなと落ち込むことがあります。仕事中も、やろうと思ったことが別の通知で吹き飛んだり、気づけば感情に振り回されて疲れていたり。そんなとき、「思い出せないのは自分のせい」という思い込みに、少しだけ距離を置けたのがこの本でした。 読んでみて意外だったのは、忘れる理由がひとつではないということです。そもそも情動が動かず大事な記憶と判断されなかったり、睡眠不足で整理されなかったり、脳が危険を避けるために“引き出しを閉じて”しまっていたり。自分の怠慢ではなく、脳の仕組みとしてそういうことが起きると分かるだけで、妙な罪悪感が和らぎます。また、感情が記憶の選別を担っているという視点も、日常のモヤモヤを理解するヒントになりました。怒りや不安が湧いたときに「脳は自分を守ろうとしているだけかも」と一呼吸おくだけで、必要以上に引っ張られなくなります。 さらに、記憶が“神経細胞のネットワーク”として保管され、思い出すたびにそのつながりが強まっていくという説明は、忘れたくないことほど「ときどき思い出してみる」意味を実感させてくれます。スマホの通知を切るとか、作業をひとつに絞るといった小さな工夫が、脳の仕組みとちゃんとつながっているんだと腑に落ちました。 自分の物忘れに不安を感じているけれど、ただの根性論ではなく、仕組みから理解したい人に静かに刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

頭の中には「ある」のに、なぜ出てこない? 最新脳科学が明かす「記憶のミステリー」 「記憶を食べる」脳細胞とは? 驚きの記憶研究最前線! 人の名前を思い出せないとき、ふっと思い出せたとき、 脳内ではいったい何が起きているのか。 日常的な「記憶の謎」のメカニズムから、 記憶という能力の本当の意味まで、 最先端の知識を分かりやすく解説する。 記憶とは、未来を決める「人格」であるーー 本書の内容 ◎「思い出せない」5パターンで、記憶の全貌が分かる ◎記憶が消えるとき、脳の中で何が消えているのか ◎思い出そうと頑張るほど思い出せない理由 ◎日中に学んだことを睡眠中に脳が「復習」している ◎お酒を飲みすぎると記憶を失う仕組み ◎なぜドラマの「記憶喪失」は重要なことだけ忘れる? ◎記憶の「いい加減」さこそが人類を進化させた ◎認知機能を保持できる「認知予備能」とは何か 脳とは、こんなにも自由奔放だったのか!
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