
臨床のフリコラージュ:心の支援の現在地
斎藤 環、東畑 開人
累計読者数6
平均ハイライト数 47.8件/人
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%
この本について
最近、「セルフマネジメントばかり上手くなって、人と深く関われていない気がする」とか、「理論は知っているのに、実際の場で何を拠り所にすればいいのか分からない」という声に出会うことが多いです。僕自身も、マニュアル通りに動ける自分と、そこに妙な空虚さを覚える自分の間で揺れることがあります。 『臨床のフリコラージュ』は、その揺れを真面目に扱ってくれる本でした。特徴的なのは、治癒の基準を固定しない姿勢です。クライエントが置かれた社会的環境や共同性のあり方によって「回復」の輪郭は変わる、としつこいほど語られます。また、セルフマネジメントが巧みな人ほど孤独になり、そこで初めて転移−逆転移の“痛い”やり取りが意味を持ってくる、という指摘は、自分が仕事で感じていた行き詰まりに妙にフィットしました。さらに、治療文化は清潔に整えすぎると力を失うという話も、現場の違和感を言語化してくれます。 実践に迷っている人ほど、この本の“周縁を見る視点”が効くように思います。理論よりも、人が生きている場所そのものを扱いたい人に。
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出版社による紹介
振り子のように揺れつづける心の学問。どちらにも振り切れることなく、それぞれの仕方でケアするために二人の臨床家が語り尽くす。
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