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野の医者は笑う―心の治療とは何か?―

野の医者は笑う―心の治療とは何か?―

東畑開人

文藝春秋 / 2023-09-05

累計読者数38
平均ハイライト数 7.3件/人
推定読了時間 約4時間59分
star総合評価 54/100
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この本について

最近、「何が正しいケアなのか」「自分の感じているしんどさは、どこに相談すればいいのか」と考えることが増えました。病名や理論が乱立していて、見る人が変わるだけで“診断”も変わる世界にいると、余計に迷いますよね。僕自身も現場で、人の心を語る言葉があまりにバラバラで途方に暮れたことがあります。 この本が面白いのは、「正しい治療」を示すのではなく、「人はどうやって癒やされると感じるのか」を丁寧にほぐしてくれるところです。たとえば、治療者の見立てが生き方の方向をつくってしまうこと。どの治療法も“治癒”の定義が違うこと。そして、癒やしは立派な理論よりも、目の前の人が納得できる物語によって生まれること。こういう視点が入ると、自分のモヤモヤを「仕組み」として見られるようになります。 特に響いたのは、人の癒やしって意外と“ありあわせでつくるもの”だという発想です。派手なスピリチュアルも、心理学も、地域の伝統も、必要なら平気で混ぜてしまう。その“雑さ”が逆に人を救ってきたという事実に触れると、自分が選ぶケアにももう少し自由でいていいのかなと思えてきます。 専門知識に振り回されやすい人や、「自分のしんどさをどう扱えばいいのか分からない」と感じている人には特に刺さるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

若き臨床心理学者の冒険譚にして青春物語 われらがカウンセラー、東畑開人の一般書デビュー作、文春文庫版の電子書籍化。 文庫版あとがき「8年後の答え合わせ、あるいは効果研究」を付した完全決定版です。 人生に痛めつけられたからこそ、 人を癒やす力を得た野生の医者たち。 彼女・彼らと共に過ごした 灼熱のフィールドワークの記録! 気鋭の心理学者にしてカウンセラーは、精神科クリニックを辞め、学界を揺るがすこと必至のフィールドワークを開始。沖縄で人々の心を癒やし続ける謎のヒーラー達を取材しながら自ら治療を受け、臨床心理学を相対化しようと試みた。「野の精神医療」と学問の狭間で辿り着いた驚愕の発見とは? 涙と笑いの学術エンタテインメント。 単行本:2015年8月 誠信書房刊 文庫版:2023年9月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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