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「若者の読書離れ」というウソ (平凡社新書1030)

「若者の読書離れ」というウソ (平凡社新書1030)

飯田 一史

累計読者数8
平均ハイライト数 18.3件/人
star総合評価 65/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 55%

この本について

若い人の読書について語られるとき、「最近の子は本を読まない」「スマホのせいだ」といったざっくりした話が先に立ちがちです。でも、人と話していて思うのは、自分の感覚と現実がずれている気がするのに、その理由がつかめないモヤモヤです。中高生に向けて本を薦める立場の人でも、実態を知らないまま評価してしまうことってありますよね。 この本が面白いのは、その“なんとなくのイメージ”を一度ほぐしてくれるところです。たとえば「本好きになるかは遺伝が半分」という話は、最初こそショックでしたが、読んでいくと「じゃあ無理に矯正しようとしなくていいんだな」と肩の力が抜けました。読書量は環境より本人の性質に強く依存するというデータを知ると、押しつけ型のアプローチがいかに効きにくいかが腹落ちします。さらに、ラノベのターゲットがぶれて10代が離れた、という具体的な市場の変化も示されていて、「若者が変わった」のではなく「提供側が変わった」側面も見えてきます。 個人的にいちばん刺さったのは、中高生が求める物語の「四つの型」を丁寧に分析しているところでした。自意識や反抗心に引っ張られがちな時期に、どんな感情が“読みやすさ”につながるのかが具体的に書かれていて、単に流行を追う話ではなく、人の心の動きに根ざした説明になっています。自分が中学生だった頃の感覚も思い出して、妙に納得してしまいました。 「若者が読まなくなった理由を、ちゃんと整理して知りたい人」に合う一冊です。大げさに希望を語るタイプの本ではありませんが、思い込みを静かにほどきたいときにちょうどいい距離感でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「最近の若者は本を読まない」のは本当なのか?「中高生に読まれている本」の綿密な調査と分析を通し、十代の読書の実態を検証する。
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