
スクラムの拡張による組織づくり──複数のスクラムチームをScrum@Scaleで運用する WEB+DB PRESS plus
粕谷 大輔
この本について
複数チームでプロダクトを動かしていると、「結局どこで同期すればいいのか」「チーム間の相談が増えすぎて本来の開発に集中できない」みたいな感覚にぶつかることが多いと思います。自分もそこを何となく経験則でやり過ごしてきたのですが、規模が大きくなるほど限界がくるんですよね。 この本は、そのモヤモヤに対して“スクラムを無理やり巨大化させるのではなく、どう拡張するか”という視点を丁寧に積み上げていきます。単一スクラムチームがちゃんと機能していることが前提で、その延長線としてScrum@Scaleがどう成り立つのかを、SoSやEATといった仕組みの役割とともに説明してくれます。特に、チーム間連携を「全部同期する」のではなく「同じ関心事があるところだけ同期する」という考え方は、日々の会議過多に悩む人にはかなりスッと入ると思います。 また、プロダクトオーナーのスケールまで扱っている点も現実的で、複数バックログの運用や、HowとWhatをどの層で調整するかといった“曖昧になりやすい境界”が整理されていきます。チーム側の動きだけを改善しても限界があった理由が、ようやく腑に落ちました。 大規模化でチームの機動力が失われていく感覚に悩んでいる人に向いています。自分の現場にそのまま当てはめなくても、「複雑さをどう扱うか」という視点が手に入る一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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