
不妊治療を考えたら読む本〈最新版〉 (ブルーバックス)
浅田義正 and 河合蘭
講談社 / 2023-08-23
この本について
妊娠について調べれば調べるほど、正しい情報と“なんとなくの噂”がごちゃ混ぜになって、不安だけが積み重なっていくことがあります。自然療法を続けていていいのか、人工授精や体外受精に進むタイミングはいつなのか、年齢のことをどれくらい意識すべきなのか。頭では冷静でいたいのに、心がついてこない感じ、よくわかります。 この本は、不妊治療の専門用語をただ並べるのではなく、「何が妊娠の妨げになりやすいのか」を具体的に示してくれます。たとえば、卵子が排卵しても卵管に取り込まれないピックアップ障害という現象が意外と多いことや、人工授精が効かない人は受精そのものが起きにくい可能性があること。さらに、治療の選択を先延ばしにしすぎると、気持ちも体力も消耗してしまう現実も淡々と説明されていて、「どこで迷うべきで、どこは迷わなくていいのか」が少し整理されます。 読んでいて救われたのは、年齢や治療の段階について、良い意味で“希望の幅”をちゃんと示してくれるところでした。体外受精に進んだ途端に妊娠率が跳ね上がるケースがあることや、卵子提供のように技術的には可能性が広がる選択肢もあることが、現実的な語り口で紹介されています。奇跡を煽るわけじゃないけれど、悲観だけにも寄らない、そのバランスがとてもありがたい本です。 今の自分の状況を冷静に把握したい人、生活習慣レベルの情報ではなく「医学的に何が起きているのか」を知りたい人には、特に刺さると思います。情報の洪水に疲れているときほど、この一冊の落ち着いた視点が効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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