ヨムナビ
たゆたう (角川文庫)

たゆたう (角川文庫)

長濱 ねる

KADOKAWA / 2023-09-01

累計読者数5
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約1時間58分
star総合評価 48/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 55%

この本について

ときどき、自分の肩書きも立ち位置もよくわからなくなる時があります。何かを頑張っているはずなのに実体が伴わない感じがしたり、誰かの圧倒的な才能に出会ったあと、理由のない落ち込みに沈んだり。うまく説明できないまま、ただモヤモヤだけが残る日ってありますよね。 『たゆたう』は、そのモヤモヤに直接答えをくれる本ではありません。むしろ、著者自身も同じように迷いながら、その揺れたままの気持ちを丁寧に拾っていくような文章が続きます。だからこそ、読んだ人の「いま」によって受け取るものが変わるし、こちらが勝手に安心したり、少しだけ気が楽になったりします。過不足なく意味を届けようとしないから、読みながらこっちもかまえなくていいんですよね。 個人的に効いたのは、まず「素晴らしいものに触れたあとの沈み方を、そのまま言葉にしてくれているところ」。あのどうしようもない感覚を、無理に前向きに変換しなくていいと思わせてくれました。それから「世の中とわざと足並みをずらしたくなる気持ち」との付き合い方。変に断言しない語り口が、悩みの温度にちょうどいいんです。そしてもうひとつ、「誤解されたくなくて説明しすぎてしまう癖」にそっと寄り添ってくれるところ。正しさより、自分の輪郭をそのまま見つめればいいのかもしれないと思えました。 刺さる人は、きっと「うまく言語化できない揺れ」を抱えたまま生きている人です。読後に劇的な変化があるわけではないけれど、静かに呼吸が戻ってくるような一冊でした。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「稚拙でも、独りよがりでも、矛盾していても、これが私の現在地です」。 アイドル活動を経て、ソロタレントとして活躍の場を広げる長濱ねるが、2020年から雑誌『ダ・ヴィンチ』にて3年にわたって連載をしてきたエッセイから21編を自ら厳選。日常の出来事や、親友や家族、大切な人たちとのエピソード、時には悩み事まで。いったりきたり考えながら、それでも歩みを止めずに進んできた日々を誠実に綴った、自身初のエッセイ集。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要