
社長のための「中小企業の決算書」財務分析のポイント 銀行が貸したい会社に変わる
安田順
日本実業出版社 / 2022-03-25
この本について
経営の数字を見ていると、「利益は出てるはずなのに、なぜかお金が残らない…」とか、「銀行とどう付き合えばいいのか毎回手探りだ…」みたいなモヤモヤってありますよね。僕自身もPLばかり追っていた頃は、現金の減り方の理由がつかめず、毎月ヒヤッとしながら試算表を眺めていました。 この本が効くのは、まさにその“見えないお金の流れ”を、BSとキャッシュフローでつかめるようになるところです。たとえば、減価償却がキャッシュアウトを伴わないお金の動きだという当たり前の話が、営業キャッシュフローに足し戻す意味とつながると、数字の読み方が急にスッと整理されます。さらに、借入金が多いか少ないかを感覚ではなく「売上高支払利息率」「年商の半分」という具体的な基準で判断できるようになると、銀行との距離感もだいぶ変わってきます。そして何より、フリーキャッシュフローを軸に会社を読む視点は、日々の資金繰りの不安を減らすのにも役立ちます。 読んでいて感じたのは、この本は“財務に強くなりたい”というより、“まず会社の状態を自分で把握できるようになりたい”人にちょうどいいということです。粉飾に走りそうになったらリスケを選ぶ、役員貸付金があるとどう見られるか、といった現実的な話も多く、机上の理論より「明日どう動くか」に直結します。 数字を見るたびに不安がよぎる人、銀行に何をどう説明すればいいか迷っている人には、特に刺さると思います。僕もまだ迷うことばかりですが、この本のおかげで“お金の流れを読み解く入口”にはようやく立てた気がしています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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