
初めて語られた科学と生命と言語の秘密 (文春新書)
松岡 正剛 and 津田 一郎
文藝春秋 / 2023-10-20
累計読者数4
平均ハイライト数 20件/人
推定読了時間 約4時間38分
star総合評価 62/100
menu_book精読型
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この本について
仕事でも読書でも、「見えているはずなのに、実はよくわかっていない気がする」というモヤモヤが続くことがあります。目の前の情報はあるのに、つながり方がつかめない。自分の中でどう扱えばいいのかも曖昧なまま積み上がっていく。僕自身、そういう停滞によくはまり込みます。 この本が面白いのは、情報を「処理」ではなく「編集」として捉え直す視点をくれるところです。順序や位置が変われば意味も変わるし、拘束があるからこそ新しい情報が生まれる。そんな話を聞いていると、自分の中の「混ざり合わない感じ」も、実は編集の途中の揺らぎなのかもしれないと思えてきます。また、読書の途中で別の本を挟んで軌道修正するような、行き来を前提にした思考の動かし方も語られていて、難しいテーマに向き合うときの息継ぎの仕方が少しわかります。 科学と言語と生命をいっしょくたに横断して話している本なので、知識を増やすというより、世界を見る角度が増える感覚に近いです。抽象的な話ではあるのに、数学の回転の感覚や、セミと世界の関係のような具体例が挟まれるおかげで、自分の経験にゆっくり結びついていく。 情報の扱い方に行き詰まりやすい人、あるいは「考え方そのものを編集したい」と感じている人に刺さると思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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出版社による紹介
まだ見ぬ「神」を探して——岡潔×小林秀雄の名著『人間の建設』の現代版がここに誕生! 話者のひとりはカオス理論の確立者であり、複雑系科学の第一人者の数学者、物理学者の津田一郎。もうひとりは、「編集工学」を掲げ、情報を生む世界観を追究してきた博覧強記の松岡正剛。1980年代初頭、新しい生命科学と数学が生まれつつある胎動に胸躍らせていた松岡氏は、津田氏と出会い、科学に物語性を接続するその才に触れ、心打たれたという。 それから数十年。ChatGPTをはじめとするAI技術や情報技術の進展、ゲノム解析を含む分子生物学や脳科学研究の進化により、「生命と情報」をめぐるボキャブラリーは増え、その起源と原理の解明への道筋は遥かに整いつつあるように見える。 これまでいったい科学は何を解き明かしてきたのか。はたして生命原理を解き明かす「神の方程式」はあるのか? ヒトの意識と自己の行方は——。 湯川秀樹、南部陽一郎らとも科学の最先端をめぐって議論を交わし、人文知と科学の知を架橋してきた松岡氏が、その「言葉」で、科学の諸ジャンルに通じた津田氏に丁々発止の質問を投げかける。切っ先鋭くもユーモア交え、「科学と生命と言語の秘密」に迫りゆく(ときに謎が深まりゆく)スリリングな対話が開幕。 第1章 カオスと複雑系の時代で 第2章 「情報」の起源 第3章 編集という方法 第4章 生命の物語を科学する 第5章 脳と情報 第6章 言語の秘密/科学の謎 第7章 「見えないもの」の数学 第8章 「逸れていくもの」への関心 第9章 意識は数式で書けるのか 第10章 集合知と共生の条件 第11章 神とデーモンと変分原理
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