
データモデリングでドメインを駆動する──分散/疎結合な基幹系システムに向けて
杉本 啓
この本について
基幹系の設計って、やるたびに「どこまで業務を写し取ればいいのか」「ユーザーの言っている”現場の複雑さ”をそのまま受け止めていいのか」で迷いますよね。自分も、テーブル分割や期間管理がぐちゃっとしてくると、何が本質で何が偶然の複雑さなのか見失いがちでした。 この本が効いたのは、まず「写すべきは帳簿構造に限られる」という割り切りを与えてくれたところです。ビジネスの多様さに呑まれそうな場面でも、帳簿と責任単位に立ち返れば整理できる、という視点はだいぶ息がしやすくなります。それに、期間管理やNullの扱いみたいな“設計の泥臭い論点”についても、ユーザーの関心事と技術的関心事を分けて考える姿勢が貫かれていて、現場に持ち帰りやすいんですよね。また、ドメインモデルとデータモデルのズレが発生する理由を具体的に説明してくれるので、どこを調整すべきかが見えるようになります。 スクラッチ開発の機会が減っても、データモデリングから逃げられない人、あるいは「分散アーキテクチャにしたいけれど、そもそも分割の軸が定まらない」と感じている人に特に刺さると思います。現場の複雑さに振り回されている自覚があるなら、一度立ち止まるのにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
アジャイルデータモデリング 組織にデータ分析を広めるためのテーブル設計ガイド (KS情報科学専門書)
ローレンス・コル、ジム・スタグニット、打出紘基、佐々木江亜、土川稔生、濱田大樹、妹尾拡樹、ゆずたそ、株式会社風音屋

Web世代が知らないエンタープライズシステム設計
IT勉強宴会

「実践ドメイン駆動設計」から学ぶDDDの実装入門 CodeZine Digital First
WINGSプロジェクト 青木淳夫 and 山田 祥寛

ユーザー要件を正しく実装へつなぐシステム設計のセオリー
赤俊哉

現役システムエンジニアが教えるシステム設計はじめの一歩: 基本設計編 (豆だぬき本舗)
豆だぬき
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要