
自分のあたりまえを切り崩す文化人類学入門
箕曲在弘
累計読者数17
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star総合評価 72/100
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この本について
最近、「自分の考え方ってどこまでが自分で、どこからが“育ってきた枠組み”なんだろう」とモヤモヤすることが多いんですよね。価値観の違う相手と話していると特にそうで、こっちは普通のつもりなのに、相手にはまったく通じない。あれはけっこうしんどいです。 この本は、そういう「前提がズレてる感じ」を文化人類学の視点からほどいてくれる一冊でした。たとえば、身体の滲出物を“汚い”と感じる理由や、儀礼がどの文化にも似た構造をもつこと、家族や血縁の捉え方すら地域によってまったく別物なこと。こういう話を追っていくと、自分が正しいかどうかより、「自分の“あたりまえ”がどんなカテゴリーに支えられているのか」のほうに自然と意識が向くんです。境界にあるものをどう扱う文化かで、世界の見え方が変わるという指摘も、日常の小さな違和感の答え合わせみたいでした。 読み終える頃には、誰かと噛み合わないときに「この人とは文化の前提が違うだけかもしれない」と、一歩引いて考えられるようになります。無理に歩み寄るでもなく、相手を否定するでもなく、ただ自分の枠組みを確かめ直す感覚に近いです。 「自分の価値観の輪郭をいったん外から見てみたい人」に、かなりしっくりくる本だと思います。
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出版社による紹介
多様な人々と共に生きる、未来のための文化人類学入門
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