
あした死ぬ幸福の王子――ストーリーで学ぶ「ハイデガー哲学」
飲茶
ダイヤモンド社 / 2024-06-04
累計読者数24
平均ハイライト数 35.2件/人
推定読了時間 約3時間16分
star総合評価 80/100
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この本について
最近、人と話していてふと「このまま流されて生きていていいんだっけ」と不安になることが増えました。仕事の肩書で自分を語ってしまったり、誰かにとって役に立てているかどうかで気持ちが揺れたり。楽しい時間の合間に、なぜか負い目だけが静かに顔を出すあの瞬間です。 そんなモヤモヤを言語化してくれたのが『あした死ぬ幸福の王子』でした。役割に自分を押し込めてしまう息苦しさがどこから来るのか、なぜ「他者の視線」に振り回されるのか、そしてなぜ何でもない日常の中で突然「有限性」の感覚が押し寄せてくるのか。この本はそこを物語でほどきながら、自分の人生を“道具”ではなく“目的”として捉え直す視点をくれます。 特に響いたのは「負い目は悪者じゃない」という視点です。逃げたくなるような無力感こそ、自分の時間をどう使いたいのかを思い出す入口なんだと気づけました。また、自分だけでなく「他者もまた有限で、かけがえのない存在だ」というところまで踏み込んでいるので、自己中心的な話にもならず、日常の関係の見え方が少し変わります。 仕事や役割の中で“交換可能な自分”になっている気がする人に刺さります。自分がどこに立っているのか見失ったとき、現実から無理に立ち上がるのではなく、まず足元の感覚を取り戻させてくれる一冊でした。
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出版社による紹介
哲学者ハイデガーに学ぶ「死ぬときに後悔しない方法」舞台は中世ヨーロッパ。登場人物は傲慢な王子と謎の老人。サソリに刺され、余命1か月を宣告された王子は自殺しようと湖に。そこに謎の老人が現れ、ハイデガー哲学を学んでいく。「生きるとは何か?」「人生とは何か?」当たり前の日常が愛おしくなる。
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