
採用ブランディング 新版
深澤 了
WAVE出版 / 2024-07-09
この本について
採用の現場にいると、「理念って大事なのは分かるけど、実際どう採用に効いてくるのか?」と半信半疑になることが多いですよね。母集団は集まらないし、来てほしい人ほど途中で離脱する。自社のどこをどう伝えたらいいのか分からないまま、目の前の業務だけが積み上がっていく感じ、僕もずっと抱えていました。 この本がよかったのは、理念やブランディングを“抽象的な雰囲気づくり”として扱わないところです。読者が保存していた部分にもありますが、理念への共感と入社後の活躍が数字として相関している事実を示しつつ、それを採用プロセスに落とす方法がかなり具体的です。MOSSEALSモデルを使って応募者の心理変化を可視化したり、弱みの伝え方まで丁寧に扱ったりと、「ここまで言語化するのか」と何度もページを戻して読みました。 読んでいて特に刺さったのは、ペルソナのインサイトを“スペックではなく価値観の奥側”から掘るプロセスです。付箋で洗い出して、問い直して、また書き換える。これをやると、採用基準やコンセプトがようやく一本筋の通ったものになるんだと腑に落ちます。そして、その基準をmust・wantで細かく粒度まで合わせることで、現場との認識ズレが減っていく感覚もリアルでした。 採用活動が「作業」になりがちで、本来の目的を見失っている気がしている人にはかなり刺さると思います。僕自身そうでしたが、理念を掲げることではなく、それを日常の行動と言語にまで落とし込むことが、結局は“同志を見つける採用”につながるんだと実感できる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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