
歴史知識ゼロの僕がどうやって18年間歴史マンガ『センゴク』を描き続けられたのか? (星海社 e-SHINSHO)
宮下英樹
累計読者数6
平均ハイライト数 24.2件/人
star総合評価 61/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%
この本について
最近、自分の仕事や判断が「いま過渡期のどこにいるのか」わからなくなることが多いんですよね。正しい選択なんて後にならないと見えないし、気付けば環境に押し流されていたりする。そういうモヤモヤの中で、この本は肩の力を抜かせてくれました。歴史マンガの裏側を語っているようでいて、実は“どう視点を持つか”の話がずっと続きます。 特に刺さったのは、物事はいつも複雑で、因果関係なんてそう簡単に語れないという姿勢です。読者が保存していた抜粋にもありましたが、実証的に積み重ねていくと、史料に書かれていない人間の心理や力学がむしろ浮き上がるという感覚。これって仕事の場でも同じで、表に出る理由より、場の空気や利害や“言わないこと”で動くことのほうが多い。そこを宮下さんは、歴史を描くための取材や作劇の話として淡々と語ってくれるので、不思議と自分の状況に当てはめやすいんです。 もうひとつは、作者自身が「答えが出たと思った瞬間に本質から遠のく」と言っている点。決めつけず、断片を積み上げながら進む姿勢が、迷いながら進む自分をそのまま肯定してくれた気がしました。歴史マンガの制作という特殊な世界の話なのに、物の見方や判断の仕方として持ち帰れるところが多い本です。 自分の立ち位置が揺らぎやすい人、あるいは“複雑さの中で仕事をしている感覚”のある人にはすごく刺さると思います。
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