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私の身体を生きる (文春e-book)

私の身体を生きる (文春e-book)

西 加奈子, 村田 沙耶香, 金原 ひとみ, 島本 理生, 藤野 可織, 鈴木 涼美, 千早 茜, 朝吹 真理子, エリイ, 能町 みね子, 李 琴峰, 山下 紘加, 鳥飼 茜, 柴崎 友香, 宇佐見 りん, 藤原 麻里菜, and 児玉 雨子

文藝春秋 / 2024-05-24

累計読者数5
平均ハイライト数 4.6件/人
推定読了時間 約2時間29分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 48%

この本について

自分の身体にまつわる感情って、説明しようとするといつも言葉が足りないまま終わってしまうことがあります。誰にも教わらなかった距離感や、恋愛のあとに押し寄せる情緒の波、他人からどう見えるかに振り回されてきた癖。頭ではわかっているのに、身体がついてこない感じにモヤモヤしている人は多いと思います。僕もずっとそうで、自分の反応の「理由」を後から拾い集めてきただけでした。 『私の身体を生きる』は、そのモヤモヤを無理に整理しようとせず、まずは「こんなこと、私にもあった」と思わせてくれるところが効きます。たとえば、行為のあと数日かけて感情が変化していく記録や、若さゆえに自分も相手も“人”として見られていなかったと気付く場面。抽象論じゃなく、読んだ瞬間に「あ、この感覚わかる」と身体が先に反応する具体さがあります。単なる共感ではなく、いまの自分の反応や選択に「そうなる仕組みがあったんだ」と思えるのが大きいです。 そしてもうひとつ、この本は“身体に対する距離の取り方”をそっと修正してくれます。気軽な接触が侵害になりうることを知らなかった、という告白は、加害と被害を単純に割り切らないまま、それでも自分の身体を引き受けていく姿勢につながっていきます。タトゥーを「自分の身体を自分のものとして引き受ける宣言」として語る箇所も、強がりではなく、ようやく辿り着いた足場のように感じました。 自分の身体の反応や感情の揺れを「正しく扱えている自信がない人」に刺さる一冊です。自分を責めるでも甘やかすでもなく、ただ少しだけ、自分の身体と同じ距離に立てるようになる本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ 私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。17人の人気小説家・美術作家・コラムニスト・漫画家・発明家が自らの「身体」と向き合い、ときにユーモラスに、ときに激しく、そしてかつてない真摯さで文章をつむぐ。「文學界」人気連載がついに単行本化。 著者は島本理生、村田沙耶香、藤野可織、西加奈子、鈴木涼美、金原ひとみ、千早茜、朝吹真理子、エリイ、能町みね子、李琴峰、山下紘加、鳥飼茜、柴崎友香、宇佐見りん、藤原麻里菜、児玉雨子の17人。 自分と自分の身体の関係を見つめる言葉が、これまで読んだことのない衝撃と共感をもたらす。 【目次】 島本理生「Better late than never」 村田沙耶香「肉体が観た奇跡」 藤野可織「「妊娠」と過ごしてきた」 西加奈子「身体に関する宣言」 鈴木涼美「汚してみたくて仕方なかった」 金原ひとみ「胸を突き刺すピンクのクローン」 千早茜「私は小さくない」 朝吹真理子「てんでばらばら」 エリイ「両乳房を露出したまま過ごす」 能町みね子「敵としての身体」 李琴峰「愛おしき痛み」 山下紘加「肉体の尊厳」 鳥飼茜「ゲームプレーヤー、かく語りき」 柴崎友香「私と私の身体のだいたい五十年」 宇佐見りん「トイレとハムレット」 藤原麻里菜「捨てる部分がない」 児玉雨子「私の三分の一なる軛(くびき)」
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