
「組織と人数」の絶対法則―人間関係を支配する「ダンバー数」のすごい力
トレイシー・カミレッリ、サマンサ・ロッキー、ロビン・ダンバー、鍛原 多惠子
東洋経済新報社 / 2024-10-09
この本について
仕事でもプライベートでも、人数が増えた途端に「急にうまく回らなくなる瞬間」ってありませんか。会議が長引くとか、誰かが意見を言いづらそうにするとか、チームの空気がどこかよそよそしいとか。自分のマネジメントが悪いのかと迷うこともありますが、この本を読んでみると、そもそも人間の脳と関係性のキャパに限界があるだけなんだな…と少し肩の力が抜けました。 この本が面白いのは、「人数が変わればルールも変わる」という当たり前のようで見落としがちな事実を、ものすごく具体的に教えてくれるところです。たとえば4、5人だと互いの動きが自然とわかるのに、15人を超えると明確なリーダーが必要になる。150人を超えると「我ら」と「彼ら」が分かれはじめる。こういう“閾値”を知っているだけで、チームに起きている問題を自分の力量ではなく構造の問題として見られるようになります。また、5人・15人・150人という層ごとに必要な接触頻度まで示されていて、人間関係の「維持コスト」がこんなに現実的なんだと妙に納得しました。 個人的には、ゴア社の「リーダー」と「スポンサー」を分けている考え方が特に刺さりました。タスクを導く役割と、個人の成長を支える役割は本来別物で、それが分かれていると組織が大きくても人が孤立しにくい。この発想だけでも、チームの作り方を見直したくなります。 人数に振り回されている感覚のある人、チームがなぜかギクシャクする理由を言語化したい人には、とても静かに効く一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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