
答え合わせ(マガジンハウス新書)
石田明
マガジンハウス / 2024-10-31
この本について
最近、仕事でも趣味でも「ちゃんとやらなきゃ」と気負いすぎて、かえって自分の動きがぎこちなくなることがよくあります。周りと比べて焦ったり、うまくいかない理由を探してしまったり。頭で考えすぎて、肝心の“自分の面白さ”みたいなものが見えなくなる感じです。 石田明さんの『答え合わせ』は、漫才の本ではあるんですが、その迷いの正体を言語化してくれるところが妙に刺さります。たとえば、相方を活かそうとして逆にネタが弱くなる話や、「技術」と呼ばれるものの正体が感情コントロールにあるという気づき。どれも漫才の話なのに、仕事で必要以上に先回りしすぎて空回りするときの感覚に重なるんですよね。あと、誰かと組んでやる以上、相手を楽しませることも自分の役割だという視点は、職場やチームでの関わり方を柔らかくしてくれます。 それから、ベタと斬新さのバランスの話もおもしろくて、「普遍的でわかりやすいもの」を押さえながら、どこで自分のクセを混ぜるかという感覚は、発表や資料作り、企画の見せ方にもそのまま応用できます。ずっとベタだと飽きられるし、尖りすぎても伝わらない。その塩梅をどう探すかという部分に、日々の悩みがすっと整理されました。 万人向けというより、「自分の表現の落としどころが見えなくて迷っている人」にじわっと効く本です。漫才に詳しくなくても、仕事や生き方の“噛み合わせ”で悩んだことがある人なら、どこか一行が自分の代わりに言葉にしてくれると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
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