
DIGITAL STANCE スマホに支配されない生き方 テクノロジーとの「健全な距離感」を見つける
ピョートル・フェリクス・グジバチ
この本について
気づけばスマホを開いていて、目的もなくタイムラインをさまよってしまうことってありませんか。通知が鳴ると反射的に手が伸びるし、SNSを閉じたあとになぜか落ち着かない。やめたいわけじゃないのに、どこか振り回されている感じが抜けない。僕もずっとこのモヤモヤを抱えていました。 この本がよかったのは、「意志の弱さ」で片づけないところです。SNSがどうやって僕らの感情や欲求を刺激してくるのか、そしてその仕組みに無自覚なままだとどう疲れていくのかが、具体的な心理バイアスと一緒に説明されているんですよね。たとえば、フィードが“自分に都合のいい情報”ばかりを見せてくることで楽観バイアスが強まったり、通知の一つで集中力がごっそり持っていかれたり。その結果、焦りやFOMOがじわじわ積もっていく流れが、妙に実感を伴って迫ってきます。 とはいえ「デジタル断ちしよう」みたいな極端な話にはならず、むしろ日常の中でできる調整の仕方が丁寧に書かれています。通知を全部オフにする、とか、情報を選び取る基準を自分の中に持つ、とか、シングルタスクに戻っていく手順とか。どれも大げさじゃないのに、続けていくと自分のペースが戻ってくる感じがあるはずです。 スマホと距離を置きたいけど、現実的なやり方がわからない人に刺さると思います。僕と同じように「なんとなく疲れてる気がするけど理由が言語化できない」人には、特に手がかりになる一冊です。
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