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プロ視点の野球観戦術 戦略、攻撃、守備の新常識 (PHP新書)

プロ視点の野球観戦術 戦略、攻撃、守備の新常識 (PHP新書)

宮本 慎也

PHP研究所 / 2025-08-08

累計読者数4
平均ハイライト数 21.8件/人
推定読了時間 約2時間53分
star総合評価 55/100
start序盤集中型
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この本について

野球を見ていて、「なんでこの場面で点が入らないんだろう」とか、「メジャーと日本の野球って何がそんなに違うんだろう」とか、言葉にしづらいモヤモヤが残ることってありませんか。僕も長いこと“なんとなく”で受け取ってきた部分があって、気づくと目の前のプレーだけ追いかけて全体像を見失っていました。 この本は、その曖昧な違和感をスッと整理してくれる一冊でした。たとえば、得点力の重要性をデータで示しつつ、メジャーの「点を取りにいく」姿勢と日本の「失点を防ぐ」姿勢の差を丁寧に説明してくれます。単に理論を並べるだけではなく、キャッチャーの守備位置の変化や、1、2番をどう配置するかといった“具体的にどこを見ると野球の景色が変わるのか”まで落とし込まれているので、実際の観戦で「お、これってそういう意図だったのか」と気づける場面が一気に増えました。 また、バレルゾーンやOPSの意味が、単なる用語説明ではなく「なぜ長打が大事なのか」「なぜフライを一括りに“悪い”と言えないのか」といった視点につながっているのもありがたかったです。こういう知識って、知っているかどうかで試合の見え方が本当に違ってきます。 メジャーが正義、日本が遅れている、といった極端な語りではなく、どうすれば日本の野球がもっと面白くなるのかという現実的な距離感で書かれているので、選手育成やチーム戦略に興味がある人にも刺さると思います。試合を“作業的に眺めていた”自分を、もう一度ワクワクさせてくれた本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

本書は、日本野球の「常識」を問い直し、観戦の視点を根底から刷新する一冊である。著者は名手・宮本慎也。プロでの実績と代表経験に裏打ちされた洞察力に、最新のデータ分析を加え、日本野球の構造を多角的に検証する。本書のテーマは、「戦術としての野球」の再定義にある。送りバントは本当に手堅い戦術なのか。2番打者はつなぐ役目か、それとも最強打者が入るべきか。得点を奪うことと失点を防ぐこと、果たしてどちらが勝利に直結するのか。これらの問いに対し、宮本氏は従来の思考停止的な前提を切り崩し、勝利に資する合理的な戦術眼を提示する。さらに、メジャー流の守備と日本式守備の比較、日本に根強く残る「打率信仰」への疑問、そして高校野球における用具・ルールの課題にも踏み込むなど、視野は広範に及ぶ。著者は、PL学園から同志社大学、社会人野球を経てプロ入りし、通算2133安打、408犠打を記録。10度のゴールデングラブ賞、WBC優勝、北京五輪主将と輝かしい実績を持つ。現役引退後はNHKの野球解説者、評論家として活動するとともに、学生の指導にも積極的に携わっている。技術論にとどまらず、戦術と構造を見通す本書は、ファンのみならず、選手、指導者にとっても必読の内容である。「観戦力は戦術眼で磨かれる」——。データとプロの経験が導く「勝負の読み方」は、野球という競技の理解を一段と深めてくれるだろう。新たな観戦の地平を切り拓く、新時代の野球論の決定版である。 【PHP研究所】
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