
プロ視点の野球観戦術 戦略、攻撃、守備の新常識 (PHP新書)
宮本 慎也
PHP研究所 / 2025-08-08
この本について
野球を見ていて、「なんでこの場面で点が入らないんだろう」とか、「メジャーと日本の野球って何がそんなに違うんだろう」とか、言葉にしづらいモヤモヤが残ることってありませんか。僕も長いこと“なんとなく”で受け取ってきた部分があって、気づくと目の前のプレーだけ追いかけて全体像を見失っていました。 この本は、その曖昧な違和感をスッと整理してくれる一冊でした。たとえば、得点力の重要性をデータで示しつつ、メジャーの「点を取りにいく」姿勢と日本の「失点を防ぐ」姿勢の差を丁寧に説明してくれます。単に理論を並べるだけではなく、キャッチャーの守備位置の変化や、1、2番をどう配置するかといった“具体的にどこを見ると野球の景色が変わるのか”まで落とし込まれているので、実際の観戦で「お、これってそういう意図だったのか」と気づける場面が一気に増えました。 また、バレルゾーンやOPSの意味が、単なる用語説明ではなく「なぜ長打が大事なのか」「なぜフライを一括りに“悪い”と言えないのか」といった視点につながっているのもありがたかったです。こういう知識って、知っているかどうかで試合の見え方が本当に違ってきます。 メジャーが正義、日本が遅れている、といった極端な語りではなく、どうすれば日本の野球がもっと面白くなるのかという現実的な距離感で書かれているので、選手育成やチーム戦略に興味がある人にも刺さると思います。試合を“作業的に眺めていた”自分を、もう一度ワクワクさせてくれた本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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