
人生心得帖 (PHP文庫)
松下 幸之助
PHP研究所 / 2001-05-01
この本について
最近、「生活はそこそこ満たされているのに、なんだか落ち着かない」「ちゃんとやっているはずなのに手応えがない」という声をよく聞きます。自分の基準がどこにあるのかわからなくなる瞬間ってありますよね。周りと比べるクセが抜けなくて、気づいたら心の余白がなくなっている…自分もよくその状態に陥ります。 『人生心得帖』は、そういうときに一度立ち止まらせてくれる本です。派手な処方箋があるわけではないのですが、地位や成果とは別に「そもそも自分は何を大事にしたいのか」という視点を思い出させてくれます。たとえば、努力が裏目に出る時期の向き合い方や、知識を振り回すのではなく使いこなす側にまわること、あるいは「感謝する余裕」を生活レベルに落とし込むことなど、どれもすぐに生活に持ち帰れる話ばかりです。抜粋にもありますが、誠意や熱意の話はきれいごとではなく、人が動くときのリアルな機微として語られていて、妙に腑に落ちます。 特に、何か一つの生きがいに固執しなくていいというくだりは、これからの働き方に迷っている人にはかなり救いがあると思います。成果や肩書きではなく、日々の小さな体験を丁寧に味わうことで心が整っていく、という感覚も、自分が最近忘れがちだった部分でした。 「頑張っているのに心がチグハグなまま」という人には、静かに効く一冊です。読んで劇的に変わるというより、じわっと視界が澄んでくるような本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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