
「判断力」の磨き方 常に冷静かつ客観的な選択をする技術 (PHPビジネス新書)
和田秀樹
PHP研究所 / 2007-07-02
この本について
判断しなきゃいけない場面ほど、頭がぐるぐるして「早く決めて楽になりたい」と焦ってしまうこと、けっこうありますよね。白黒つけたい気持ちが先走って、あとから「なんであんな決め方したんだろう…」と後悔する。僕自身、仕事でも人間関係でもこのパターンに何度もはまってきました。 この本が面白いのは、判断力を“才能”ではなく“人間の心理の癖を知ること”で改善できると位置づけているところです。たとえば、選択的抽出に振り回されて友人や同僚の一部だけを切り取って決めつけてしまうクセ。あるいは、失敗事例を「他人事」で済ませて、同じ落とし穴に向かって歩いてしまう構造。そして何より、自分の認知パターンに気づけずに、グレーが耐えられないまま拙速な決断を下してしまう流れ。どれも耳が痛いのですが、具体例が多いので「自分のどこがズレやすいか」が見えやすくなります。 読んでみて一番効いたのは、判断力を上げるために、まず“自分という変数”を把握する必要があるという指摘でした。得意・不得意や、焦りやすい場面、逆に慎重になりすぎる場面。これを知っておくと、同じ状況でも「今の自分、ちょっと急いで白黒つけたがってないか」と一拍置けるようになるんですよね。 仕事での意思決定がしんどい人や、人間関係で思い込みに気づきたい人には特に刺さると思います。判断そのものを上手くするというより、「どうして判断を誤るのか」の構造がわかることで、日常の小さな選択が少し穏やかになります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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