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NHK「100分de名著」ブックス 福沢諭吉 学問のすゝめ NHK「100分de名著」ブックス

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齋藤 孝

累計読者数9
平均ハイライト数 8.4件/人
推定読了時間 約2時間56分
star総合評価 49/100
start序盤集中型
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この本について

仕事で意見を求められても「自分の考えを言い切れない」とか、会議で違和感があっても「代案がないから黙っておこう」とか、そんな場面ってけっこうあると思います。僕自身も、周りの空気を読んで一歩引いてしまうことが多くて、あとからモヤモヤが残るタイプです。 『学問のすゝめ』を読み直して感じたのは、福沢が言う“独立”は孤立とは違うということでした。チームの一員として自分の役割を果たす覚悟があってこそ独立だし、人に任せきりにして判断を棚上げする態度は、むしろ依存なんですよね。さらに、彼が言う「反対するなら代案を持て」という姿勢は、現代の職場でもそのまま効きます。批評だけしても現実は動かない。じゃあどうするかまで考える習慣が、結局は自分の行動力にもつながっていく。 もうひとつ刺さったのは、福沢が推した“実学”の考え方です。机上の理屈ではなく、暮らしや仕事に直結する知恵を学べ、という主張は、学び迷子になりがちな今こそ響きます。「行動には識見が必要」と言うように、ただ動くだけでなく、現実を理解する力を養うこともセットで求められている。これは僕らの日々の判断の質にもそのまま影響してくるところだと思います。 空気に流されがちな人、自分の意見を持ちたいのに持ちきれない人には、とても相性のいい一冊です。福沢の言葉は厳しく見えて、実は今の混沌に向けた応援にも感じられます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず―。多くの人がそらんじることができる惹句だが、それに続く言葉をご存知だろうか。近代日本最大の啓蒙思想家・福沢諭吉がその言葉に賭したのは人間の平等ではなく、知性と行動力を兼ね備えた「個人の自立」であった。その原理は、社会と個人の関係を考えるためのひとつのモデルとして、今の時代にこそ見直されるべきである。明治初期という未曽有の転換期に書かれた、“危機の時代の心得”を学ぶ。
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